9月15日には灘本唯人さんをお迎えしてワンデースクールを開講いたしました。
コンペの総評に際してもお話くださったのですが、落書きならぬ「楽描きこそがイラストレーターへの早道」というご説の通り、普段から先生が描いてらっしゃる楽描きをたくさんお持ちくださいました。
男、女、時代物からエッフェル塔まで、多様なモチーフがコピーの裏紙やDMの余白などに描かれています。数十枚お持ちくださったのですが、まだまだ事務所には三箱くらいたまってらっしゃるとのこと。テレビを見ていてCMになったり退屈なシーンになったりすると手を動かしているそうです。たまに楽描き箱を見直してみて「なんでこんな絵を描いたんだろう」と思うこともしばしば。その発見がまた面白いのだと仰ってました。
「絵は楽しく描かないと」という絵に対する先生の自由な姿勢を伺っていると、ついつい頑なになりがちな捉え方に風穴を空けてもらったような気持よさがあります。
「考えこんでいる時間があるなら絵を描こう。絵を描くなら、絵具を塗る時間がもったいないからまずは線を描いてみよう。ようやく線が面白くなってきたら、その後に色のことを考えてみたらいいんです。40代くらいまでは焦らずにがんばってね」とメッセージをいただいて、あっという間の二時間でした。
イラストレーターになるのに必要な資質は?というご質問には「好奇心ですね」と即答されました。
姉キャンでもおっぱっぴーでもなんでもご存知の灘本先生にならって、まずは手を動かすところから始めてみましょう。