PATER'S Shop and Gallery

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近況報告

久久久しぶりのブログとなってしまいました。
この間にいろいろなことがありました。
本当は、その都度ブログに書き綴りたいところなのですが、ペーターズスタッフ全員全力疾走で、ブログまでいきつくことができず
「最近ブログ停まっているね」といわれ、すいません。。。 
と思うかたわら、おお〜見て下さっている方がいるのだなあ と嬉しく思います。
と、いうことで どどんと 書いてみました。

6月15日〜6月24日
ペーターズ企画展「早乙女道春展 第二部 音と時間の旅」 
第一部に引き続き、たくさんの方がみえて無事終了しました。
20日トークイベントも、盛り上がり早乙女さんのイラストレーションに対する思いをたくさん聞くことができました。
早乙女さんから何回も出てきた言葉は
「(絵を描く上で)やっちゃいけないことなんてない。これをやったら逮捕されるってこともない。決めごとをつくらない。」
確かに、無意識のうちに自分で決めごとつくっていることってあるなあと思います。
たとえば、あたりまえに紙と筆を使っているとか、いつも同じサイズの比率に描いているとか、、、 
早乙女さんの場合は、デッサン力がついてる上で、いろんな表現方法を試しては
「ありゃ、これなんかおもしろいぞ」って発見する力もすごくて、普通の人ならば、こりゃ失敗だね〜ってものが、かっこいいものになったりしていて、本当に楽しんで制作されているのだなあ…と思いました。


6月16日〜26日
ペーターズの昨年末の企画展「ことしの仕事展」の巡回展が関西で開催されました。
この展示にご参加いただいたイラストレーターの廣中薫さんのご紹介で、滋賀県大津市にある成安造形大学ギャラリーアートサイトにて、上田三根子さんの展示と一緒に、タイトルも新たになって
 “ペーターズ特別巡回展「日本のイラストレーター、私のお仕事展」”として、多くの学生やお客さまに見ていただきました。
(廣中さんは成安でイラストレーションを教える先生をされています。)
ペーターズスタッフひとりが同行し、搬入作業とトークイベントにも参加させていただきました。
原画と印刷物などの完成品を並べて、制作過程のエピソードを聞きながら見るのはシンプルだけど、すごくおもしろい。
商品などお店にならんでいるものすべて、街を歩いていて見えるものすべて、身の回りのものすべて、
作った人がいて、企画や意図があると思うと、世の中すごくおもしろく見えてくるのじゃないかなと改めて思いました。


6月18日〜
ペーターズギャラリーコンペ2009の応募締切最終日、今回もたくさんの応募がありました。
(詳しい内容や結果は、HPのコンペ審査結果をご覧ください。)
ペーターズでは、毎年4人の審査員を迎えて、各審査員ごとに4日間かけて審査を行います。 
なぜ、4人別々に審査していただくのかというと、
1、スケジュールの調整がしやすい。2、ペーターズで審査するので空間的に全員で見るのは難しい。3、審査員ごとに審査するペースが全然ちがう。4、他の人の意見やペースに左右されずマイペース、かつリラックスして審査していただける、、、 などがあげられます。
4人で集まり、話し合いながら決めるという方法もありますが、ペーターズではこのやり方で2002年から審査をしています。

今年度から、審査員ごとに上位3名を選出していただくことになったのですが、今年も4回の審査を6月末までに無事終えることができました。
毎年毎回、審査員の方々の応募作品に対する真摯な姿勢には、スタッフ一同感服します。
まさに真剣勝負、いいかげんな気持ちで審査している人を今まで見たことがありません。
それは、やはり応募作品からたくさんの熱意が審査員に伝わっている証拠なんだろうと思います。


審査方法としては、
1、机の前に審査員がすわり(立つ方もいます)、ひとりの作品ごとに机の上に並べて、気になった人の作品をピックアップします。
今回は606名の応募があったので、一巡するだけでもたっぷり2時間ほどかかります。
ここで選んだものを一次審査通過とする審査員の方もいますが、最初は審査基準がまだ定まってなかったりするので、一通り見終えたあと、再度、同じ方法で選んだものを見て、改めて一次審査通過とする審査員の方もいます。
ここで残るのが50〜150人くらいでしょうか。(審査員によってその都度ちがいます)


選ぶ基準も審査員によってさまざま。
よく聞かれるのが「イラストレーションとして仕事を想定した基準で選べばいいのか、または絵として魅力的、自分の好きな絵を選べばいいのか」とのご質問。
こちらでは「その基準はご本人におまかせします」とお伝えしています。

審査員の方がつぶやいた言葉(選ばなかった人に対してもつぶやいた言葉)は、できるだけその場で書きとめて応募者に届くようにしています。
選考外の通知に黄色い紙が、貼付いているのがそれです。
審査中にポロポロこぼれる言葉、簡単なひとことだったりするのですが、こぼしたままだともったいない という発想からですが、なんかひとことついてると応募者も楽しいですよね。でも、いたいひとこともあるので、うれしいばかりではないのですが、、、
でもついてない人のほうが多いです。


小休憩の後、
一次選考通過に残った作品を、また改めて今度はさっきよりも基準をあげて審査します。
ここでも、一気に二次審査通過までしぼりこむ方もいるし、これを何度かくりかえし二次審査通過とする方もいます。
この時点で20〜30人くらいかな。(審査員によってその都度ちがいます)



審査も後半、
二次選考通過に残った作品を最終選考までしぼります。
このときも、さっきと同じスタイルで審査する方もいるし、床に二次通過の全作品を並べていって、最終選考とする作品をピックアップしていく方もいます。
この時点で10人前後でしょうか。(審査員によってその都度ちがいます)


そして、いよいよ審査も大詰め、最終選考の中から上位3名を選びます。
このときは、作品全部を見渡せるように床に並べます。
だいたいの場合は最終選考の作品の中から削っていくかたちをとって上位3名を選出します。
あっと言う間に選ばれる方、悩みぬかれる方、本当にいろいろですが、毎回、緊張の一瞬です。
出産に立ち会っているような、ちょっとそんな神聖な感じがあります。

ご応募いただいたみなさま、ありがとうございました。


7月11日〜
ペチカ平川スクール第3期がはじまり、今回も白熱した授業がくりひろげられています。
続きはまた今度。

以上 ヒサヒサヒサペーターズブログ 近況報告でした。