2013年6月7日(金)〜6月12日(水)
「ひとなど」米原薫
米原薫さん、ペーターズでの初個展です。
米原さんは、ペーターズギャラリーコンペ2012長嶋有賞を受賞されました。
具象と抽象の間を漂うような作風が、とても魅力的です。
今回は「ひとなど」というタイトルのとおり、
ひとの顔を描いた作品が中心の展示となりました。
淡い色彩の中、うっすらとどことなく、ひとの顔が浮かび上がります。
何を思っているのか、様々な表情が、浮かんでは消え、浮かんでは消え。
どれがほんとうなのか、なにがほんとうなのか、
その曖昧さが心地よくもあるような・・・。
告知文でいただいた荘子の「胡蝶の夢」が思い出されました。
会期中には、ギャラリーで制作もされていました。
(この壁の作品は少しずつ増えたのです!)
型紙に絵の具を塗って、ぺたっ。
その上に新しい紙を重ね、ぺたっ。
顔に見えてきた。
少し筆を入れる。
その繰り返し、偶然とのやりとりによって作品ができていく様は、
とても興味深いものでした。
これからも米原さんが生み出していく作品、楽しみにしています!
ありがとうございました!
(き)